地震

3月11日、たまたま新横浜に出張で行ってて地震に遭いました。
揺れ始めたときはああ地震か、くらいの感想で同僚と数日前の地震の様子などを話していました。
ところが揺れがおさまるどころか一層ひどくなったので建物の外に脱出。
今までに感じたことのない揺れ。外から見るビルはどれもバラバラな動きで激しく揺れていました。
しかも全然揺れが収まらない。かなりの時間地面が揺れていました。
これはただごとじゃないなと感じました。


福岡西方沖地震でもそうだったように余震が続くだろうなと思っていましたが2回目の揺れも激しかった。
あとで知りましたが震源が違ったのですね。
これも慌てて建物の外に避難。


うちの会社は6階で、揺れが収まったあと歩いて登るのに疲労困憊。
揺れが大きいのが来るたびに外に逃げていたので5回以上昇り降りしたんじゃないかなあ。


ネットから情報が入ってくると同僚たちの中にも変化が出てきました。
実家が東北にある者、家が海岸のすぐそばにある者。
家族の安否確認しようにも電話は一切つながらない。


結局仕事も手につかず、帰れる者は明るいうちに帰って良いという判断で業務終了。
ぼくはもともと18時くらいの新幹線で博多に帰るつもりだったので帰れないことが確定してました。そりゃあれだけの地震で鉄道が動くとは思っていませんでしたし。
コンビニで食料を買い込みに行きましたが。まだまだ弁当とかけっこうありました。
それも30分あとにはすっからかんになってたらしいですが。


新横浜のホテルがあっという間に埋まってしまい、会社に泊まる覚悟をしていたとき同僚が宿をみつけてくれました。
海老名市のホテルでしたが、その同僚が送ってくれるということだったので行くことにしました。
ぼくは楽天のIDをもっていない(持ってるけど使っていない、使ったらスパムきそうで)ということで他の同僚に予約してもらったのですが、エラーが数回でた模様でした。
それでも予約がとれたので早速出発。


道路はすごい混みようでした。
ぼくは渋滞ではイライラしないほうなのですが、聞いていたラジオ局の番組がめちゃくちゃバカっぽいやつでイライラきてました。
しまいにゃバカっぽい歌まで延々とかかるものだからさらなるイライラを同僚が察知したらしく。チャンネルかえてました。
モリッシージョニー・マーチェルノブイリ原発事故のラジオ聞いて「パニック」を作った時もこういう心境だったのかなあと思ったり。
ラジオから入ってくる情報はとんでもないことになってるなとあらためて実感させるものでした。
道路渋滞もとんでもなかったですけれど・・・。


結局海老名市に着いたのは2時ちょい前。
新横浜から6時間半かかったことになります。
避難時の階段の昇り降りと車中ずっと同じ姿勢だったからか疲れもかなりキておりました。
ホテルに着くとロビーに毛布を着て寝てる人がたくさんいました。
大変だなあ、と思いフロントでチェックインしようとするとなんと!
予約がとれていない。
地震のためか予約のサーバがパンクしておかしくなりました、なんて説明を受けました。
毛布を着てロビーで寝てる人たちはどうやらぼくと同じ境遇だったようです。
普段なら怒るところですが地震だから仕方ないと何も抗議しませんでした。疲れてたのもありますけど。
が、楽天とそこのホテルチェーンは絶対に利用しないことにします。


ずっとロビーに居るわけにもいかないので新横浜で買っていた食料でだいぶ遅めの食事をとり、30分仮眠したあと行動開始。
時計を見ると3時過ぎでした。
かなり寒かったのですが海老名駅に向かい、本厚木へ。
ここからは空港までの高速バスがあり始発は4時台とのことだったので。
本厚木駅に着いたもののバスセンターの場所がまったくわかりません。
何のためのGPSか、と地点検索しますが端末たちのGPS,調子が悪くさらには電池がなくなりそうでした。
30分くらいウロウロしていたら若めの女性が歩いているのを発見!
すぐに声かけしました。
案内してくれる、というのでついて行ったところ確かに判りにくいところにあった・・・。
が、バスは正午までは出ない、という旨の貼り紙がしてありました。


仕方ないので東京まで出ることにしました。
親切な女性と駅に行くまで話していたのですが、彼女ホテル勤務らしくその日はあっという間に部屋が埋まったそうです。
コンビニもあっという間に食料がなくなったそうですが、ぼくらがその時間コンビニをのぞいてみるともう食べ物は完全に補充されていました。すごい流通網・・・。
バタバタで忙しかったけど今日もがんばるよ!という彼女にお礼を言って新宿まで行くことにしました。
駅に着くとまた緊急地震速報が。
収まるまで待って、電車に乗りました。
それにしても鉄道の方達はありがたいと感じました。終夜運転ですからね。
さすがに眠気が。駅に着くたびに起きて、なんてのを繰り返しているうちに新宿に着きました。
ああ、ここで飲んだなというノスタルジーにもあまり浸れず、バス乗り場へ。
が、ここでもバスは正午まで出ないという貼り紙。


こうなったらモノレールで空港に行ってやる!てなわけで。
この時点では東京駅に出て新幹線という選択肢もあったのですが緊急地震速報がなったら電車は止まらざるを得ないこと、乗客がめっちゃ多そうなことにより却下しました。
大江戸線、結構人が多かった。なぜか太めの不美人の方がめっちゃ割り込みしてきたのが気にはなりましたが。


ようやく羽田に着くと、その光景にまたも驚きました。
空席待ちの長蛇の列と、難民のキャンプのようにダンボールと毛布で横になっている人たち。
ぼくも配給されていたパスタを受け取り、朝食としました。
地べたに直接座り込むと、足腰がかなり痛いことを実感しました。
時間をつぶしながら飛行機の予約をとりました。


無事チェックインも済み、飛行機のシートに座った途端に眠気が。
上空から東京の様子を見ようと思っていたのですが目がさめたのは広島付近でした。
福岡は地震の影響もなく、地面が揺れないことにほっとしました。


今回の大地震、犠牲者がかなり出ています。
また被災地でのインフラ面も大変なことでしょう。
本当に胸が痛みます。


今回ぼくが学んだのは人と人のつながりです。
車で送ってくれた同僚。道を教えてくれた女性。運輸関係のひとたち。Twitterで声をかけてくれた人たち。
つながりがあるから、この国は負けないし立ち直るでしょう。
思い起こせば阪神淡路大震災のときも人のために何かしなくちゃと思って仕事に打ち込んだのでした。
今日から福岡の地にて「日常」を取り戻すため頑張ります!